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【3歳男の子】言葉の遅れの要因は?発達を促すために家庭でできること

「3歳になった息子の言葉の遅れが気になる」と不安を感じるパパ、ママはいませんか?

周りに相談しても「男の子は、女の子と比べて言葉が遅いから気にしなくていいよ」と言われることは多いと思います。

そう言われて安心する反面、モヤモヤは消えませんよね。

今回は、3歳の男の子の言葉の遅れの要因や、発達を促すために家庭でできることについて紹介します。

3歳児の言葉の発達について

平均的に3歳児が話す単語の数は、1700語程度といわれます。

大人との会話も無理なく行うことができ、4~5個の単語をつなげて文章として喋ることができるようにもなります。

また、会話の中で「なぜ?」「どうして?」と原因や理由をたずねるようになることも特徴です。

大人が使う言葉をまねる模倣の時期でもあり、ごっこ遊びを通じて述語や代名詞、助詞なども使えるようになってきます。

これはあくまで平均のため、まだ上手くできない子ももちろんいます。

会話がまだ上手くできない子でも、下記のような質問をして正しく反応があれば、言葉を理解できているため心配はいらないでしょう。 

【言葉の理解度を確認する質問】

質問:「このおもちゃをあの箱に入れてね」と頼む。

 →言われた箱におもちゃを片づけられる。

質問:公園で「ワンワンはどこにいる?」と聞く。

 →自分で犬を探して指差しができる。

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男の子は言葉の遅れがあっても大丈夫?

一般的に、男の子は女の子よりも言葉が遅いといわれます。

その理由に、男の子より女の子の方が左右の脳を一緒に使い豊かな表現をすることに長けているという説があります。

しかし、明確なデータはありません。

3歳児の言葉の発達は、周りの大人の関わり方や環境が大きな影響を与えるため、性別よりも個人差が大きいです。

それでは、なぜ言葉の発達が遅れる子がいるのでしょうか?

【言葉の遅れの要因

  • 言葉が聞き取れない
  • 理解ができていない
  • 障害がある

言葉が聞き取れない

言葉が聞き取れないのは、聴力に問題がある可能性があります。

言葉は、耳で聞いて理解していくものです。

名前を呼んでも反応がない、音を立ててもこちらを見ない場合などは、一度耳鼻科を受診してみることをおすすめします。

言葉が理解できていない

例えば、目の前の道路に車が停まっているのを見て「車はどこ?」と聞いても、子どもが指差しをしなかったり無反応であれば、言葉を理解できていない可能性があります。

その場合、目の前にある車と「車」という単語が結びついていないため、聞かれていることを理解できていないことがあります。

おもちゃや絵カードなどを使い、物と名前を一致させ、言葉のストックを増やしていくと良いでしょう。

障害がある

知的障害や発達障害が原因で、言葉の発達が遅れている可能性も考えられます。

例えば、発達障害の一つである自閉スペクトラム症の子は、人とのコミュニケーションが苦手で言葉の遅れを伴う特徴があります。

気になる場合は、小児科医や保健所に相談されることをおすすめします。

言葉の発達を促すために家庭でできること

子供の言葉の遅れを感じているパパやママへ、言葉の発達を促すためにご家庭で取り組めることを紹介します。

話しかける回数を増やす

例えば、子供だけでテレビを見るのではなく、大人も一緒に見ながら話しかけてみましょう。

テレビに犬が出てきて「わんわん!」と子どもが言ったら、パパやママも「わんちゃんがいるね」と話してあげてください。

また、大人が場面の補足説明してあげることで、子供の理解も深まります。

会話をする時は、大人が子どもの目線までしゃがんであげて目を見て話すと、表情が分かって安心感もあります。

聞き上手になる

子どもが話そうとする時、何を言いたいのかよく分からなくても、とりあえず最後まで聞いてみてください。

話し終わったあとは「そうだね。○○だよね」と共感してあげましょう。

共感してあげることや反応をもらえることで、話すことがだんだん好きになっていきます。

この時に気を付けたいのが、言葉の言い間違えがあっても過度に訂正しないでください。

注意されてばかりでは話すことが嫌になってしまうので、今は訂正するよりも話すことを優先してみてください。

最初は上手くいかず、うちの子は話せないし話しかけても無駄だと、あきらめたくなる時もあるかもしれません。

会話の楽しさはすぐには身につかず、ゆっくりと時間をかけて覚えていくものなので大人の根気が要ります。

絵本の読み聞かせ回数を増やす

絵本の読み聞かせは、言語力の上昇が期待できたりコミュニケーションもとれ、想像力も上がるなど子供の成長にメリットが多いです。

読む絵本にもよりますが、挿絵が言葉の意味を理解する補助になったり、普段使わない言葉や言い回しも学べるため言葉の発達へ繋がります。

最初は内容を理解することが難しい子も、何度も読み聞かせているうちに理解が進んでいくでしょう。

まとめ

子どもの言葉の発達は個人差がとても大きいため、同じ年齢の子どもと比べて多少遅れていても問題ありません。

おしゃべりが大好きな子もいれば、黙っていてもしっかり言葉を理解している子もいます。

心配な場合は、小児科医や保健所に相談してみるのも一つです。専門家の意見を聞いて安心できることもあるでしょう。