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夫の死後、義理家族(義両親)と付き合いたくない!親戚との付き合いも縁を切る方法

夫の死後、義理家族つまり義理の両親や義理の兄弟(姉妹)と付き合いたくないという声をよく聞きます。そして親戚との付き合いも、もうこれ以上続けたくない、どちらもきっぱりと縁を切りたい!という話もよく耳にします。

私もその中の一人でした。

【覚悟】がいることですが、縁を切る方法があるのを知っていますか?

役所に【姻族関係終了届】という書類を提出する、ただそれだけで縁を切ることができます。

「死後離婚」(実際は違います)とも呼ばれており、全国でも件数は増え続けていますね。

今回は同じように悩んでいる方に少しでも寄り添うことができればという思いで、実体験を踏まえて記事を進めていきたいと思います。

縁を切る方法はある!【姻族関係終了届】提出

姻族関係終了届は、日本において婚姻をした者が、配偶者の死後に提出できる書類。

この届けを生存配偶者が役所に提出することで、死亡配偶者の血族と姻族関係を法律的に終了させることができます。

提出期限はなく配偶者の死亡後ならいつでも提出できます。

 
 
 
 
 
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私の場合、弁護士に相談することはせず、ただ子供達にはきちんと相談、説明をし承諾をしてもらったうえで提出しました。

なにが良かったか?

「精神的に楽になれた。」私の場合それが一番でした。

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死別後の義理の両親の介護やお墓は?

夫(妻)亡き後義理の両親の介護はいったい誰がするのでしょうか?

義理の両親の介護をしたくない

役所に【姻族関係終了届】という書類を提出すると、義理の両親の介護をする義務はなくなります。

人間は必ず年をとり誰かの助けが必要となります。本来であればお互いの両親と仲良く、最後までお世話してあげる事ができれば一番良いのでしょう。

お世話になった、優しくしてもらった、可愛がってもらった、助けてもらったなど思いがあれば、頼まれなくても介護の気持ちは自然と生まれてくるはずです。

ただ、夫(妻)の生前、義理の両親や兄弟姉妹にいじめられていたり、人間関係が上手くいってなかった場合、介護だけ押し付けられるのは納得がいかない、おかしな話ですよね。

実の娘、息子というは、自分の親のことをなぜか第三者的に冷静に見ることはできないのが一般的のようです。

ですから、例えば家庭崩壊の実態を突きつけられたとしても実の両親を悪くいう人は少なく、嫁(婿)の味方になる確率はかなり低いでしょう。

生存配偶者としてはとても寂しい悲しい厳しい現実が待つばかり。

義理の両親と同じ墓に入りたくない

義理の両親と同じ墓に入りたくない」という言葉もよく耳にします。

ですが、これは別問題で姻族関係を終了してもしなくても、どのお墓に入るかは自由にできるはずです。

それこそ精神的な問題なのでしょう。

ただ何も行動を起こさなければ自分が亡き後のことですから、普通は婚家の「●●家」のお墓に入れられてしまいます。

役所に【姻族関係終了届】を提出すると、夫(妻)の婚家の「●●家」のお墓に入らなくて良くなります。

ただ注意しなければならないのは、死別ですから夫(妻)が先に亡くなっているわけですから、すでにそのお墓に入っているとしたら、夫(妻)とも同じお墓には入れないという事になります。(私はそうなりました)

夫(妻)に愛情があり辛く悲しい別れをした場合そこがとても悩むところです。

お子さんがいる場合よく相談されるとよいですね!

義理の兄弟(姉妹)や親戚付き合いも終了

 

  • 【姻族関係終了届】を提出した時点で義理の兄弟(姉妹)との関係も終了です。
  • 【姻族関係終了届】を提出した時点で「●●家」の親戚との関係も終了です。

ただ、簡単にはいかない部分もあります。

というのは兄弟(姉妹)が数人いる場合や親戚の中には、とても優しかったり、いつも味方になってくれていたり、ずっとお付き合いしていきたいと思える人も中にはいると思うからです。

ですから、それまでの個人との関係性がどうだったかによりますね。

付き合いを続けたいと思える方はおそらく事情をよくわかってくれている方だとおもわれますので、きちんと報告をすることをオススメします。

夫(妻)亡き後の遺産相続において、大抵の親族はモメるといいます。たとえモメなくても「お金の切れ目が縁の切れ目」というように年数経過とともに疎遠になるのが普通です。

ですから、届けを出してもわざわざ報告する義務はないので今までと何ら変わりありません。

戸籍への記載がキニナル

戸籍の身分事項欄(左側)の婚姻のところに【姻族関係終了】と記載されます。

私はそれがとても気になりました。

戸籍謄本をとると、こんな感じです↓

身分事項 
婚 姻 
配偶者の死亡【配偶者の死亡日】平成●年●月●日
姻族関係終了【死亡配偶者の親族との姻族関係終了日】令和●年●月●日

「死後離婚」などと呼ばれていますが、私にはニュアンスが違う気がしています。

姻族関係終了の記載を最新の戸籍に表示されないように出来る方法もありますよ

遺族年金が心配

大丈夫です!【姻族関係終了届】を提出しても遺族年金は受け取り続けることができます

生きていくためにはキレイごとでは済まされません。お金は大事です

配偶者であることは認められているのですから、「死後離婚」ということばがおかしいという理由がここにもあるというわけです。

姻族関係終了のデメリット

【姻族関係終了届】を提出しても姻族への報告義務はありませんので、本人が言わない限り、法律上姻族関係を終了していても皆それを知らないというわけです。

また本人は終了しても、直系血族である子供にとっては「祖父母、おじさん、おばさん」である関係は変わらず残ります。

  • 終了させた姻族関係の復活はできない
  • 顔を合わせる機会がある場合に気まずくなる
  • 子供の知らない間にやると実子ともめる

このようなデメリットを踏まえて、後悔の無いように、そして一時の感情で結論を出さないことが大切です。

まとめ

夫の死後、義理家族(義両親)と付き合いたくない!親戚との付き合いも終わりにしたいというかたのために、すべての縁を切る方法を紹介しました。

同じ悩みを持ち苦しみをもった方の役に立つと幸いです。