この春、中途採用の新入社員(25)が入って来ました。その新入社員はやたらめったら「ごめんなさい」を連発するのです。
先輩・同僚が「すみません」と言うべきだと教えても、とっさに口から出るのは「ごめんなさい」です。習慣になっているのか、なかなか直せなくています。どうしてなのでしょう?
携帯電話ですべてを完結できてしまう現代において、このような若者はかなり増えているといいます。
今回は「仕事における使い分けがとても難しい」と嘆く若者のために「ごめんなさい」と「すみません」、そして「申し訳ありません」の違いと使い分けを解説していきたいと思います。
目次
「ごめんなさい」は仕事では不適切
まず、結論を先に言うと「ごめんなさい」は仕事(職場)では不適切と考えられます。
「ごめんなさい」=「許して下さい」(まぬがれる)という意味
職場でミスをして謝る時に、先輩や上司に対して「ごめんなさい」は違和感があり失礼に当たります。
「ごめんなさい」という言葉自体家族や親しい人との間でよく使われる言葉です。
最近ではちょっと言葉遣いが間違っていても細かく指摘してくれる先輩・上司は少なくなり、あえて間違いを指摘しない傾向にあるようです。
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「すみません」は便利なコトバ
【すみません】=済みません(「すまない」の丁寧語)
「すみません」は、あらゆる場面で使うことが出来る非常に便利な言葉ですね!
【すみません】はこんな時によく使われます
- 謝るとき
- お礼を言うとき
- 呼びかけるとき
- お願いするとき
① 謝るときに使う「すみません」
【例】待ち合わせに遅れてしまったとき「遅れて、すみません」
【例】ぶつかったり足を踏んでしまったとき「あっ、すみません!」
【例】「ご迷惑おかけしてどうもすみませんでした」
② お礼を言うときに使う「すみません」
【例】「忙しいところ遠くまで来ていただいてどうもすみません」
③ 呼びかけるとき
【例】「すみません!ハンカチ落としましたよ!」
④ お願いするとき
【例】「すみませんが道をおしえていただけますか」
【例】「すみませんが、そこの鉛筆をとっていただけますか」
「申し訳ありません」は深く丁寧に!
「申し訳ありません」は「すみません」より更に丁寧な印象を与える言葉です。
「申し訳ない」の丁寧語。
申し訳(言い訳・弁明)➕ ありません(できません)
職場やビジネスにおいて、重大なミスをした場合など相手に対して深く丁寧に謝らなければならない時に使うとよいでしょう。
また「申し訳ありません」はメールなど、文章においても相性のいい使用頻度の高い言葉です。
【例】「お手数をおかけし大変申し訳ありませんが、日程の変更をお願いいたします」
【例】「この度は多大なるご迷惑をおかけし、大変申し訳ありません」
職場での正しい使い分けを考えよう!
重大なミスの謝罪言葉は「申し訳ありません」か「申し訳ございません」です。
ただし「申し訳ございません」という言葉は、相手の年齢や関係性を考慮して使いましょう。おもに目上の人や取引先の方々に使う表現だからです。同僚や親しい先輩に「申し訳ございません」を使うと逆に気分を悪くさせてしまう恐れがあります。
時と場合により使い分けをする!それがとても重要なポイントでもあります。
口頭でも、メールや文章でも、使い分けに迷ったら、一般的な「申し訳ありません」を使うとよいでしょう。
相手に失礼もなく、大げさでもなく、スマートに使える言葉です。
申し訳ございません>申し訳ありません>すみません>ごめんなさい
先輩同僚へのちょっとした謝罪には「すみません」、上司や重大な謝罪には「申し訳ありません」。そんなふうに覚えておくと良いのかも知れませんね。
日本人はお礼を言うとき申し訳ないという気持ちから、つい「すみません」「申し訳ありません」を使いがちですが、感謝の気持ちを素直に伝えるときには「ありがとう」を使いましょう!
まとめ
今回は「ごめんなさい」「すみません」の職場での使い分け、そして「申し訳ありません」の使い方や意味も解説してみました。
言葉を知らないと職場でのコミュニケーションが上手くとれなくなります。
他にも職場やビジネスでしか使わない言葉がたくさんありますので、新社会人の役に立てるよう、これからも紹介していきたいと思います。